FXのトレードでポジションを持つ時は、いつでもエントリーする根拠があることが重要です。
そのために必ず作りたいのがエントリールール(手法)です。
とても大事なエントリールールですが、あまりにも成果が出ない時には見直すことも必要です。
これまで私が学んできた事を記事にしています。
FXに真剣に取り組んでいる方のお役に立てば幸いです。
エントリールールの見直しについて
FXを始めたばかりの頃は、トレードするのが楽しくて仕方ない。
そんな時期は、ついついポジションを持ちたがってしまいます。
そんな事ありません。
私はついついポジってました。
自分のお金を使うのに、「何となく」や「値頃感」では証拠金は減る一方です。
「ここでポジションを持てば勝てる」という、エントリーするための確固たる根拠は必要です。
ただし、その時に作り上げたエントリールールが絶体に正しいとは限りません。
「勝率が悪い」「再現性がない」「相場に合わない」
何らかの違和感を感じたら、修正するか新たに作り直すか。
今のエントリールールの見直しをするべきです。
変えても良いルール・変えてはいけないルール
FXでトレードする前に決めておきたいのがトレードルール。
トレードルールは、エントリールールと資金管理で作り上げていきます。
このルールのうち、エントリールールは見直しも良いですが、資金管理は簡単には変えない方が良いです。
エントリールールは変更していい
エントリールールとは、ポジションを持つ時に根拠とするものです。
なぜエントリールールを見直すのか。
それは、どんな相場環境でも勝てる万能な手法は存在しないのが現実だからです。
例えばテクニカル指標で作るとしたら、「ゴールデンクロスしたら」とか「移動平均とRSIでこうなったら」とかの、いつでも同じエントリーができるようなルールを決めていきます。
この手のテクニカル指標は、トレンド相場とレンジ相場では見方も変えていかなければなりません。
同じエントリーのサインでも、トレンド相場では勝てるがレンジ相場では損切りばかりな事もあります。
これはテクニカルを使わないライントレードでも似たような事があります。
このため完全に新しいルールに変更したり、根幹は変えずに微調整していくなど、エントリールールは変更しても良いと思います。
資金管理は変更しない
資金管理とは、トレードする時に動かす資金の額や、利確・損切り時の資金変動幅を決めておくものです。
資金管理はそう簡単に変更しない方が無難だと思います。
例えば損失額は総資金の2%・リスクリワードは2:1以上と決めているとします。
相場環境が良いので、リスクリワード3:1まで利益幅を広げる。
利益を大きくしていく分には問題ありません。
証拠金が増えてきたら、ロット数を増やしてさらに利益を狙うのも、総資金の2%の損失内なら問題なし。
ですが、損失が続いたので一発逆転を狙いたい。
リスクリワード1:1で、損切り幅を大きくする。
さらにロット数を増やす事で、勝った時に大きく稼ぐ皮算用。
これはダメ!
証拠金が減ってしまったら、利益額が減る事を受け入れなければなりません。
一発逆転狙いはただのギャンブル。
資金管理を変えることはおすすめできません。
エントリールールを見直す前の注意点
すでに結果が出ているエントリールール。
それでもさらに高精度にしたい、できるだけピンポイントでエントリーしたい。
この気持ち、よく分かります。
結果が出ているエントリールールを見直す時には注意が必要です。
変えてしまった結果、それまでの成果を下回ってしまう事もありえます。
すでに結果が出ているエントリールールは、それ以上を求めてルールを変える必要はないと考えます。
結果の出ているエントリールールを変えてしまうのは勿体ない。
それ以上を目指したいのならば、全く新たなエントリールールを作る方が良いです。
新しく作り上げたエントリールールが、どんな結果を出すのか分かりません。
もしかしたら、全く勝てないルールの可能性もあります。
新エントリールールの実戦検証中でも、それまで結果を残しているエントリールールも同時に運用しておく。
そうする事で新エントリールールがダメだったとしても、今まで成功していたエントリールールで利益を得ていけます。
そのエントリールールが勝てなくなった時、初めて見直しを考えていけば良いだけです。
エントリールールを見直した後の注意点
エントリールールを見直した後の注意点があります。
それは数回の結果で判断しないこと
新しいエントリールールの良し悪しの判断は、それなりのトレード結果を重ねないと判断できません。
トレード数で言えば100回前後、少なくとも二か月は同じルールでトレードする事をおすすめします。
FXのトレードに限らず、どんな検証でも多くの情報がある方が正確な結論を得られます。
エントリールールの根拠の優位性の検証をするためにも、ある程度の結果と期間は必要です。
スキャルピングなら、アッという間に情報は集まるでしょう。
スイングトレードでは、もっと長い期間が必要になるかも知れません。
まずは過去検証から始めましょう。
過去検証で良い結果になったら次は、小ロットで良いので実戦での検証です。
過去検証であれ実戦であれ、少ないトレード結果で判断しても正確な結論は得られません。
まとめ
思うように結果が出ない時は、思い切ってエントリールールの見直しをしてみましょう。
自信のない方は自分の信じた人に教えてもらうのが一番だと思います。
私もFXを始めた頃に、ある方の勉強会に参加しました。
初歩的な話でしたが、当時はとても参考になりました。
最初に決めたエントリールールが絶対ではありません。
ですが、コロコロと変更しても真の成果は得られません。
いろいろと考えることが大切です。
考えて検証を重ねて、エントリールール(手法)は作り上げていきます。
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