損切り幅をどう設定するか、いろいろな考え方があります。
広くするのか狭くするのか。
単純に何PIPSにするのかでは、実際のトレードでは対応しきれない事が多いです。
適正な損切り幅とはどれくらいなのでしょう。
適正な損切り幅を判断する基準
FXを始めたばかりの方に向けて、私が勉強してきたことを記事にしています。
今後のFXのトレードの参考になれば幸いです。
損切り幅の目安は
損切り幅を決める要素の一つがトレードする時間足になります。
最近の米ドル円の上昇局面のチャートで考えてみます。
まずは日足チャートです。

目立つ高値と安値に水平ラインが引いてあります。
安値の切り上げ幅ですが、116PIPS、65PIPS、199PIPSあります。
ダウ理論で考えれば、上昇のダウが終了するのは安値を切り下げた時。
エントリーの根拠にダウ理論を使った場合、日足での上昇のダウが崩れるまでのPIPS幅はこれだけあります。
ダウ理論に関してはこちらの記事を参照下さい。
1時間足チャートではこうなります。

安値の切り上げ幅は23PIPS、11PIPS、24PIPSになっています。
さらに5分足チャートではこうです。

安値の切り上げ幅は6PIPS、7PIPS、7PIPSになっています。
各時間足ごとにダウ理論が崩れるまでのPIPS幅も大きく変わってきます。
上記チャート図で押し目買いのトレードすると考えると、日足では50~100PIPSくらいの損切り幅でも問題なし。
1時間足では10~30PIPS、5分足で1~10PIPSくらいの幅で損切り設定ができそうです。
日足でのトレードで損切り幅10PIPSでは狭すぎ。
5分足でのトレードで損切り幅100PIPSは広すぎ。
損切りの設定方法の違い
トレードする時間足によって損切り幅は変わります。
そしてもう一つ、チャート確認できる頻度によっても損切り幅の判断は変わってきます。
- 1分足でエントリーして損切りも設定。
- エントリー後に流れがでてきたら、利益目標を5分足や15分足のポイントまで伸ばしていく。
- まだまだいけそうなら1時間足や4時間足まで伸ばす。
24時間チャートを見続けられる専業トレーダーなら、トレード中に流動的に損切り幅や利益幅の調整は可能でしょう。
- 昼間は仕事でチャートを見る事が出来ない。
- 帰宅してから数時間しかチャートを見れない。
このような兼業トレーダーの方に、1分足でエントリーして利益が伸びそうなら利確幅を広げるトレードなんて出来ません。
チャートに張り付く事の出来ない兼業トレーダーは、「どの時間足でトレードするのか」を明確にしておいた方が損切りの設定は楽になります。
兼業トレーダーの損切り設定のお薦め方法
兼業トレーダーではエントリー時は少ないロット数で、利益が伸びてきたらポジション追加というトレード方法は難しい方も多いと思います。
そんな方はまずトレードする時間足の決定から。
時間足を決めたら、その時間足でエントリーチャンスが来るのを待ちます。
損切り幅は何PIPSでも構いません。
ご自分のトレードルールで決めて下さい。
その代わりに「負けた時に失う資金がどのトレードでも同じ金額になる」エントリーロット数の調整をしていきましょう。
こうすることで資金管理が簡単になります。
以降のトレード方針や投入資金の調整も分かりやすくなります。
フルレバレッジなどの無茶な大勝負はせず、1回の負けトレードで大ダメージを受けないロット数でコツコツと。
これが長くFXを続けていく秘訣ではないかと思います。
無理に含み損を耐える必要はないと思います。
かつて私も経験しましたが、含み損は耐えても良い事ありません。
損切り設定についてはこちらもご参考にどうぞ
利益幅について
可能であれば、利益幅は伸ばせるだけ伸ばすべきです。
仕事が終わって帰宅してからでも、利益が伸びそうなら利益幅はどんどん大きくしていきましょう。
その際には損切り幅を建値よりも利益側に動かして、損失額をゼロにする事も大切です。
サッサと損失ゼロを確定させて、余裕あるトレード計画を立てていきましょう。
まとめ
損切りについてはトレーダーによって考え方が様々あります。
損切りはしないという考えのトレーダーもいるのは事実です。
かなり広い損切り幅を推奨する方もいます。
その考えを否定はしませんが、私は賛成しません。
やはり損切り幅はトレードする時間足に合わせて出来るだけ狭くするのがベストだと思います。
負けたらエントリーポイントが悪いだけの話。
5PIPSの損切り幅でも勝てる時は勝てます。
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