損切り幅は広くする?狭くする?適正な損切り幅は時間足が決める

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損切り幅をどう設定するか、いろいろな考え方があります。

広くするのか狭くするのか。
単純に何PIPSにするのかでは、実際のトレードでは対応しきれない事が多いです。

適正な損切り幅とはどれくらいなのでしょう。

これまで私が学んできた事を記事にしています。
FXに真剣に取り組んでいる方のお役に立てば幸いです。

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適正な損切り幅を判断する基準

まず最初に言いたいのは、「損切りしない」という選択は論外
損切りは必ず設定するものです。

では適正な損切り幅とは、どの位で設定すれば良いのでしょうか?

損切りはいつだって100PIPS!

トレードスタイルは?

スキャルピング!

上手くいってる間は良いですが、いわゆる「コツコツドカン」の典型的予備軍でしょう。

スイングトレードしてます。
よく分からないから損切りは10PIPSくらいで・・・

こちらは「損切り貧乏」と呼ばれるパターンに陥りそうです。

それでは適正な損切り幅の目安はどこで判断するのか。

ひとつの答えとして、トレードする時間足で決める方法があります。

適正な損切り幅の目安は

時間足による安値切り上げ幅の違い

損切り幅を決める目安の一つがトレードする時間足になります。

実際のトレードでよく見かける損切りポイントのひとつが、買いならば直近安値の下・売りならば直近高値の上。
いわゆる、ダウ理論で言うトレンド終了のポイントです。

まずは上昇トレンド形成中のNZD/JPYで、各時間足の安値切り上げ幅を見てみます。

日足チャート

日足での安値切り上げ幅

目立つ安値に水平ラインが引いてあります。

安値切り上げ幅は103PIPS・52PIPS・52PIPS・51PIPS。
平均は64PIPSになります。

1時間足

1時間足での安値切り上げ幅

安値切り上げ幅は33PIPS・23PIPS・29PIPS。
平均は28PIPSになります。

15分足での安値切り上げ幅

安値切り上げ幅は3PIPS・18PIPS・16PIPS・7PIPS。
平均は11PIPSになります。

時間足ごとに損切り幅は変わる

上昇と下降を繰り返し、N字の波を形成するのはどの時間足も同じ。
しかし安値の切り上げ幅は、時間足によってこれだけの違いがあります。

ダウ理論では上昇トレンドの場合、直近の安値を下抜いたらトレンド終了と判断します。

上記のNZD/JPYでは平均で、日足が64PIPS・1時間足が28PIPS・15分足が11PIPSの安値切り上げが起きています。
上昇トレンドが続くと想定した場合、調整の下降は直近安値から平均PIPS分上で止まると想定する事もできます。

それ以上下降したら決済(利確か損切り)する。

こう考えると、時間足によって安値切り上げ幅がこれだけ違うのに、どの時間足でも同じPIPS幅の損切り設定では勝てたトレードも負けトレードで終わる事になりかねません。

今回の例のNZD/JPYの上昇トレンドで損切り幅を設定するなら、

日足で最大64PIPS
1時間足で最大28PIPS
15分足で最大11PIPS

これくらいまで損切り幅を設定できそうです。

日足でトレードしてるのに、15分足の11PIPSの損切り設定は厳しすぎ。
逆もまた然り。

損切り幅の広さを決めるのは、単純なPIPS数ではなくトレードする時間足によって判断するものです。

トレードスタイルによる損切り設定方法の違い

専業トレーダーと兼業トレーダーの違い

トレードする時間足によって損切り幅は変わります。

  • スキャルピング
  • デイトレード
  • スイングトレード

ポジション保有の時間が変わりますので、見ている時間足も違ってきます。

そしてもう一つは、トレードスタイルの違いによる損切り設定の違いもあります。

  • いつでもチャートを見る事ができる専業トレーダー。
  • 他に仕事を持ち、決まった時間にしかチャートが見れない兼業トレーダー。

チャート確認できる頻度によっても、損切り幅の判断は変わってきます。

トレードスタイルが違うのならば、損切り設定も違うのが普通です。
むしろ同じ損切り設定では、同じポイントでエントリーしても違う結果になるのは当然です。

専業トレーダーと兼業トレーダーの違いを見ていきます。

  • 1分足や5分足でリスクリワードを設定してエントリー
  • 伸びそうなら利益目標を大きくしていく
  • 必要に合わせて損切りを利益方向に動かしていく

上記の作業は、いつでもチャート確認できる専業トレーダーなら可能でしょう。

  • 昼間は仕事でチャートを見る事が出来ない
  • 帰宅してから数時間しかチャート確認ができない

このような兼業トレーダーの方に、短期足でエントリーして状況に合わせて利益幅を広げるトレードなんて出来ません。

兼業トレーダーは始めに設定したリスクリワードから動かさない
つまりは、利益幅も損切り幅も決めた状況でエントリーして、どちらに転んでも決済まで動かさない

このトレードスタイルがベストだと思います。

チャートに張り付く事の出来ない兼業トレーダーは、「どの時間足でトレードするのか」を明確にしておいた方が損切りの設定は簡単になります。

サラリーマン時代の経験上、4時間足以上でのスイングトレードが一番やりやすかったです。

兼業トレーダーの損切り設定のお薦め方法

兼業トレーダーではエントリー時は少ないロット数で、利益が伸びてきたらポジション追加という資金管理は難しい方も多いと思います。

エントリー後のポジション調整が難しいなら、トレードでの損失額を限定してしまう。
どの時間足でトレードしても一回のトレードでの損失額は同じになるようにエントリーロット数を調整していきます。

損切り幅は何PIPSでも構いません。
ご自分のトレードルールで決めて下さい。

その代わりに「負けた時に失う資金が、どのトレードでも同じ金額になる」エントリーロット数の調整をしていきましょう。

損切りをPIPSでなく金額で固定してしまう。

こうすることで資金管理が簡単になります。
以降のトレード方針や投入資金の調整も分かりやすくなります。

フルレバレッジなど無茶な大勝負はせず、1回の負けトレードで大ダメージを受けないロット数で。

これが長くFXを続けていく秘訣ではないかと思います。

無理に含み損を耐える必要はないと思います。

かつて私も経験しましたが、含み損は耐えても良い事ありません。

利益幅について

可能であれば、利益幅は伸ばせるだけ伸ばすべきです。
仕事が終わって帰宅してからでも、利益が伸びそうなら利益幅はどんどん大きくしていきましょう。

その際には、損切りを建値よりも利益側に動かして、損失額をゼロにする事も大切です。

サッサと損失ゼロを確定させて、余裕あるトレード計画を立てていきましょう。

分割決済をしながらポジション追加して、利益を大きくしていく方法もあります。
ですがチャート確認もそれなりに必要ですし、慣れていないとタイミングが難しいです。

まとめ

損切りについては、トレーダーによって考え方が様々あります。

「損切りはしない」という考えのトレーダーがいるのは事実です。
かなり広い損切り幅を推奨する方もいます。

その考えを否定はしませんが、私は賛成しません。

やはり損切り幅は、トレードする時間足に合わせて出来るだけ狭くするのがベストだと思います。

負けたらエントリーポイントが悪いだけの話。
5PIPSの損切り幅でも勝てる時は勝てます

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