レンジ相場の中のトレンド相場でトレードするポイントの見つけ方

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レンジ相場は、一定の高値(天井)と安値(底)の範囲内を、上に下にとローソク足が動いていく相場環境です。

天井に近づけば反転して下降していき、底に近づけば反転して上昇していく。
この繰り返しがレンジ相場なので、一見するとトレードし易そうに見えます。

ですが闇雲にトレードしてみても、上手くいかない事が多いと思います。

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レンジ相場の中のトレンド相場の見つけ方

レンジ相場でのトレード。
そのうちの一つの形をご紹介したいと思います。

これまで私が学んできた事を記事にしています。
FXに真剣に取り組んでいる方のお役に立てば幸いです。

レンジ相場の中のトレンド相場とは

レンジ相場はすべての時間足で発生します。

長期足でレンジ相場が形成されている時の高値と安値の範囲内。
これを短期足で見ると、ローソク足の本数も多くなり、チャートの見た目の幅も広く感じられますが、大きく見ればレンジ相場になっています。

しかし細かく見ると、違った相場環境が現れます。

長期足でレンジ相場を形成中に、底から天井に向かってレートが上昇した場合で考えます。

そのとき短期足では、一気に天井まで吹き上がるケースも無いとは言えません。
ですが大半の場合、N字の波を描きながら上昇していくケースが大半です。

その時に上昇トレンドを形成する事も多くあります。

レンジ相場の中のトレンド相場とは、長期足のレンジ相場のなかにある短期足のトレンド相場の事。

以下に最近の米ドル円の実際のチャート図でご説明します。

長期足の中にある短期足の波

日足チャート

米ドル円日足チャート

日足チャートでは、黒の水平ラインの間でレンジ相場が形成されていると判断できます。

赤丸の陰線のローソク足から陽線のローソク足になったポイントで、レートの向かう方向が反転して上昇し始めました。

赤丸部分の各時間足のチャート図を見ていきます。

4時間足チャート

米ドル円4時間足チャート

4時間足では反転上昇してはいますが、高値と安値の切り上げが起きていません

この後ふたたび下降して安値を更新すれば、4時間足では下降のダウが継続していく事になります。

ダウ理論でみれば、この段階では反転上昇したとは判断できません。

1時間足チャート

米ドル円1時間足チャート

1時間足になると、高値と安値の切り上げが確認できます

ダウ理論で見ても、下降のダウから上昇のダウに転換したと言えます。

エリオット波動も形成されていて、エントリーポイントも確認できます。

15分足チャート

米ドル円15分足チャート

15分足になると、上昇のダウのなかにチャートパターンも見えてきます。

小さなレンジ相場からN字の波を作って上昇、そしてまたレンジ相場の繰り返しで上昇していきます。

5分足チャート

米ドル円5分足チャート

5分足ではレンジ相場が長く、高値と安値がころころ変わっています。

そして最後に上昇トレンドを作って、レンジ相場をブレイクして上昇を続けます。

1分足チャート

米ドル円1分足チャート

1分足では上昇トレンドからダブルトップを形成し、下降トレンドに転換しているのが分かります。

上昇トレンドと下降トレンドを繰り返しながら、大きく見れば上昇していきます。

相場環境は、見る時間足や見るポイントによってガラッと変わります。

ちなみに、先の日足チャートで長い下ヒゲをつけた陽線がありました。
そのローソク足の1時間足と5分足のチャート図です。

1時間足チャート

ヒゲ1時間足

5分足チャート

ヒゲ5分足

上昇のダウに切り替わるレートは、時間足によって違いがある事が分かると思います。

レンジ相場の天井から底までを狙う

レンジ相場が続く時には、レンジの天井からの売り底からの買いが、大きな利益幅を狙える一番の方法です。

長期足では逆張りに見えても、短期足では順張りのトレンドフォローになるポイント。
これが、レンジ相場での天井と底になります。

トレードはトレンドフォローの方が利益をあげやすいと言われています。

短期足でトレンド相場を見つけたら後は、優位性のあるポイントでエントリーするだけです。

たとえば長期足のレンジの底付近で、レートはまだ下降している状況なのに、買いでのエントリーポイントを探す。

長期足がレンジ相場を継続する事を前提に、短期足が反転してトレンド相場を形成するポイントを狙います。

レンジ相場だからといって、天井や底で必ず反転してくれるとは限りません。

あくまで「レンジ相場が続く」と想定してのトレードです。

過去のチャート形状から、反転する確率が高いと判断できる優位性のあるポイントを見つけ出す。
それが、レンジ相場の中のトレンド相場探しになります。

そのために水平ラインを引いたり、マルチタイムフレーム分析を使ったりします。

相場の判断基準

トレードする時間足を決める事は、悪い事ではありません。

ただし、トレードする時間足以外は見ていない状況でトレードしていると、「エントリーしたら逆行」なんて事ばかり続きます。

チャートを見ながら過去検証をしていると、長期足でヒゲをつけたローソク足1本が、短期足ではN字の波がはっきり分かるトレンド相場だった事がよく分かります。

短期足のトレンド相場にいち早く参加するためには、レンジ相場の反転ポイントをいち早く見つけることが大切になります。

レンジ相場にもトレンド相場にも、ポイントとなる高値や安値が存在します。
キリ番と呼ばれる、キリのいい数字も意識されるポイントです。

あるレート付近では、過去に何度もローソク足の向かう方向が反転している。
レジスタンスラインサポートラインを見つける事ができれば、あとはそのライン付近でローソク足がどう動いていくのかを見定めるだけです。

ローソク足が作り出すチャートの波が、上昇なのか下降なのか或いはレンジなのか。
相場の判断基準はダウ理論で考えていきます。

まとめ

実際にエントリーする時にはチャートパターンだったりグランビルの法則を使ったりと、多種多様な手法が存在します。

どんな手法を使うかは自由です。
自分が勝てると思った手法を極めていくのがベストです。

その手法を使う前の相場環境認識に関しては、水平ラインの引き方、ダウ理論マルチタイムフレーム分析は覚えておいて損はありません。

レンジ相場に限らず、反転ポイントを見つけ出すのに必要になる知識です。

裁量トレードを極めたい方は必須だと思います。

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