ローソク足が教えてくれる事はたくさんあります。
ダウ理論や各種のライン、テクニカル指標などで、エントリーポイントは見つけられます。
それでもエントリーに迷った時、私が最後に頼るのはローソク足です。
トレード手法に迷っている方へ。
ローソク足のサインだけでエントリーポイントを見つける方法も、覚えておいて損はありません。
ローソク足のサインをトレードに利用しよう
FXを始めたばかりの方に向けて、私が勉強してきたことを記事にしています。
今後のFXのトレードの参考になれば幸いです。
ローソク足とは
ローソク足は日本で考案された、相場の値動きを時系列に沿って表す図表です。
世界中で使われている相場分析法になります。
ローソク足の構成
FXのチャートでよく見かけるのは、「分足」「時間足」「日足」「週足」「月足」で表記時間を分けています。
もっと長いスパンでのローソク足の表記も可能です。
ローソク足は「始値」「高値」「安値」「終値」から構成されています。
価格が上昇している時は「陽線」、下降している時は「陰線」で表記されます。
さらに(高値・安値)と(始値・終値)の価格差を「ヒゲ」で表します。
ローソク足一本だけで、一定の経過時間内の値動きが認識できる優れものです。
ローソク足が作るサイン
複数のローソク足でつくるチャートパターン
一本のローソク足で、時間経過による値動きが表されています。
そのローソク足が複数本集まってできる形が「チャートパターン」です。
チャートパターンには「フラッグ」「ペナント」「ヘッドアンドショルダー」などがあります。
どれも、形成後の値動きの傾向を教えてくれるサインとして、トレードに利用している方も多いと思います。
ただしチャートパターンは、絶対のものではありません。
あくまで、可能性の高い値動きの傾向を教えてくれるものです。
2本のローソク足が作るサイン

複数のローソク足が作るチャートパターンとは別に、2本のローソク足が教えてくれる値動きの傾向があります。
エントリールールに合致していてローソク足のサインも出ていると、エントリーの根拠にさらに自信が持てるようになります。
ローソク足が示すサインも覚えておけば、相場分析の目安の一つとして役に立ちます。
それでは、トレンド転換時に現れるローソク足のサイン4個をご紹介します。
包み線(抱き線)

ひとつ前のローソク足を、次のローソク足が包み込む形。
前のローソク足を陰線で包み込む(陰の包み線)
- その後は下降の傾向が強い。
前のローソク足を陽線で包み込む(陽の包み線)
- その後は上昇の傾向が強い。
最後の抱き線
- 通常の包み線より強い相場転換のサイン。
トレンド末期の高値圏、安値圏で出現するサイン。
上昇局面で陽線が続く中、小さな陰線を大陽線で包む陽の包み線が現れた時。
通常、陽の包み線は上昇傾向が強いのですが、反対に下降の傾向が強くなります。
反対に下降局面で陰線が続く中、小陽線を大陰線で包む陰の包み線は、上昇の傾向が強くなるサインになります。
はらみ線

包み線とは逆に、ひとつ前のローソク足のなかに、次のローソク足がすっぽり収まってしまう形。
お腹に赤ちゃんがいる(孕んでいる)ように見える形から、こう名付けられたそうです。
陽線が陰線を抱いている(陽の陰はらみ)
- その後は下降の傾向が強い。
陰線が陽線を抱いている(陰の陽はらみ)
- その後は上昇の傾向が強い。
切り込み線

大陰線の後のローソク足の始値が大陰線の終値より低く、終値が大陰線の半分以上まで上がって陽線で終わる形。
その後、上昇していく傾向が強くなる。
かぶせ線

大陽線の後のローソク足の始値が大陽線の終値より高く、終値が大陽線の半分以下まで下がって陰線で終わる形。
その後、下降していく傾向が強くなる。
共通点
高値圏や安値圏、チャートパターンと一緒に現れると更に効果的なサインとなりえます。
- 高値切り下げしたローソク足で、陰の包み線が現れる
(形状次第ではヘッドアンドショルダーの可能性) - 直近高値更新できずに、反転下降した頂点でかぶせ線
(そのまま下降ならダブルトップに)
キリ番などもそうですが、節目となるレート付近で出現すると、信頼度が上がります。
陽線が陽線を包み込む包み線、陰線で陰線を抱くはらみ線など、陽線と陽線や陰線と陰線で形成されるケースもあります。
このケースでも高値圏や安値圏で現れると、トレンド転換のサインになると言われています。
ですが、方向感のない状態ともいえます。
長い方のローソク足の高値、あるいは安値を抜けた方向を追いかける方が安全かも知れません。
優先するローソク足のサイン
もともとこのローソク足のサインは、株の値動きをみるため日足チャートで使われていました。
今回添付したローソク足の画像は、通貨ペアは色々ですが全て日足チャートになります。
ローソク足のサインは、長期足のほうが信頼性があります。
短期足でのサインよりも、4時間足や日足でのサインを優先的に考えていきます。
短期足でローソク足のサインを利用したトレードも可能ではあります。
ですが短期足では通貨ペアによっては、レートが飛ぶ(窓を開ける)ことが多く発生する事もあります。
スキャルピングのような短期間でのトレードで、ローソク足のサインを利用する際は注意が必要です。
まとめ
古くから使われているローソク足のサインですが、現在のFXでも充分に利用する事ができます。
ローソク足のサインだけでも、トレードで勝つことは可能です。
ですが個人的には、エントリーの補助的な役割で使うのが良いかと思います。
エントリールールが買いを示している。
さらにローソク足のサインが、同じ買い方向を示している。
こうなったら迷わずエントリーできます。
トレードの根拠の後押しをしてくれるのが、ローソク足のサインです。
ローソク足のヒゲに関する記事です。
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