トレードルールと聞くとエントリールール(手法)を思い浮かべる方も多いかと思います。
確かにエントリールールは大切ですが、それだけでは資金は減る一方。
資金を守るためにはトレードルールが必要不可欠です。
これまで私が学んできた事を記事にしています。
FXに真剣に取り組んでいる方のお役に立てば幸いです。
トレードルールの重要性
トレードルールとは
トレードルールとはエントリールール+資金管理の型です。
ファンダメンタルズ分析だけでトレードする方もいますが、多くの方がエントリールール(手法)に従ってトレードしている事でしょう。
エントリールール(手法)はあくまで「エントリーポイントを知らせるシグナル」の事。
よし!ゴールデンクロスでエントリー!
ロット数は?損切りは?
なんか良さそうなんで・・・10ロット!
こんな感じで「エントリーはルールに従いロット数はテキトー」では一発退場の危険性があります。
まず知っていただきたいのはどんなエントリールールでもFXで稼げます。
もちろん勝率ゼロは論外です。
資金を増やすにはエントリールールよりも大事なものがあります。
それが資金管理。
エントリールールにリスクリワード等を考慮した資金管理を組み合わせ、資金の減少を最小限にし増加を加速する手法。
これがトレードルールです。
聖杯探しの無意味さ
FXを始めたばかりの頃は、
必殺技があれば・・・
絶対に勝てるエントリールール=聖杯の探求に明け暮れてしまう気持ちも分かります。
全戦全勝のエントリールールがあれば無敵です。
資金も瞬く間に増えていくでしょう。
ですが、
そんなものはありません!
聖杯はありません。
どんなエントリールールにも得意な相場と苦手な相場があります。
ちょっとの負けでエントリールールを疑って次を探す。
また負けたら次の手法へ。
これでは「再現性の高いトレード」は実現できません。
ある程度の勝率があるエントリールールなら大丈夫。
重要なのは資金管理を組み合わせる事です。
資金管理のあるなしで出る差
「まるっきり同じレートでエントリー」して「まるっきり同じレートで決済」する。
これを複数人で複数回繰り返したとします。
当然ですが獲得PIPSは全員が同じになります。
それなのに何故か証拠金の増減に差がある事は起こりえます。
例えば1勝1敗、勝率50%だった時、
- Aさんは勝ち2円、負け1円で資金増減+1円
- Bさんは勝ち3円、負け1円で資金増減+2円
- Cさんは勝ち4円、負け5円で資金増減-1円
利益額が一番多いCさんだけマイナス収支です。
大きく勝ってもそれ以上に大きく負ければ当然の結果です。
テキトーなロット数でのトレード結果がこれです。
これが資金管理の差です。
「資金管理」についてはこちらを参照ください。
トレードルールの型を確立させる
なぜトレードルールが必要なのか
FXにはレバレッジというギャンブル要素もあります。
そのレバレッジを有効活用するには勝率を上げるのが一番。
勝率を上げるためには優秀なエントリールールが必要になってきます。
しかしどんなに勝ち続けても、一発ですべて失う大博打トレードで負けたら資金は一気に無くなります。
エントリールールで勝ちを増やし、資金の動かし方もルール通りにして極端な減少を防ぐ。
だからこそ、エントリールールと資金管理を融合させたトレードルールが必要になってきます。
トレードルールのベストな型とは
トレードルールのベストは勝率が高く資金の増加スピードが速い型。
しかし両方の追い求め過ぎは聖杯探しの二の舞になります。
まずは資金の増加を速くする事に重点を置きます。
そのためにどうするか。
要は減らなければ増えるんです。
資金減少のスピードをゆっくりにする事です。
先にあげた例にもあるように、大きく勝っても大きく負けては資金は減る一方。
大きく勝って小さく負ける型をトレードに取り入れます。
許容損失額を考えたトレードルール
「リスクリワード3:1」「許容損失額は資金の何%」など、資金管理の方法は多種多様です。
まずトレードルールに必ず入れたいのが許容損失額です。
直近高値までの上昇を見込んだ押し目買いのトレード。
こちらを例に、許容損失額とロット数の関係を図にしてあります。
左右のチャートはエントリールール・リスクリワード・許容損失額は同じ設定になってます。
エントリーロットを10ロットと1ロットで同じ損失額にする。
こうするには損切りまでのPIPSを変える必要があります。
10ロットなら10PIPSで損切りですが、1ロットなら100PIPSまで損切り幅を広げられます。
このように損切り幅に合わせてロット数を調整し、一回のトレードでの資金の損失は一定額にするようにトレードルールを作り上げていきます。
損失額はどのトレードでも常に同じ金額に限定。
ダメージは最小限で終わらせるトレードを目指します。
利益額については状況次第でリスクリワード以上に伸ばしてOK。
利益額を大きく狙いたいなら少ないロット数でPIPS幅を広くするより、ロット数を増やしてPIPS幅を狭く狙う方がトレードの難易度は低いです。
ハイレバレッジでのトレードは少ない証拠金で大きな利益を狙えます。
そのかわり、リスクも当然に大きくなります。
証拠金を増やして余裕あるレバレッジでのトレードがおすすめ。
そんなトレードの実現のため作り上げるのがトレードルールです。
「損切り」についてはこちらを参照ください。
トレードルールは守り続けることが大事
- エントリーは成行。
- 利確は何となく。
- 損切りはなるべく粘る。
このような何となくのトレードでは資金は減る一方。
資金を増やしたいならトレードルールを確立させて厳守する事。
せっかく作ったトレードルールも守らなければ何の役にも立ちません。
相場環境は何時までも同じではありません。
トレンドからレンジ、そしてまたトレンドへ。
どんなに優れたエントリールールでも全戦全勝はありえません。
一発の大負けで退場していく方もいます。
エントリールール+資金管理=トレードルール。
トレードルールは負けた時のダメージを最小限にしてくれます。
そしてトレードルールを守る事で負けがあっても資金が増えていく型を確立させます。
まとめ
FXを始める理由。
大半の人は「お金を増やしたいから」ではないでしょうか。
私はそうです!
ギャンブルのワクワク感が欲しいなら他に選択肢があるはず。
FXでお金を増やしたいのなら、エントリールールと資金管理の組み合わせは必須。
トレードルールの型を守り続ける事。
これが資金増加への近道です。
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