ブレイクアウト手法でのエントリーは、初心者の方でも損小利大のトレードをする事ができます。
その理由は「エントリーの根拠がハッキリしているから」
根拠がはっきりしているので、損切りも即決です。
ブレイクアウト手法は、覚えておいて損はありません。
ブレイクアウトのエントリー手法をマスター
FXを始めたばかりの方に向けて、私が勉強してきたことを記事にしています。
今後のFXのトレードの参考になれば幸いです。
ブレイクアウトとは
FXでのブレイクアウトとは、何回か上昇や下降を止めていた抵抗となるラインなどを抜けて、一気にレートが動き出すことを指します。
ブレイクアウト手法は、目立った高値や安値、ラインなどを抜けていったら即エントリーする手法。
ダブルトップやダブルボトムなどのネックラインでは、ブレイクアウトでのエントリーが有効に機能するケースが多く見られます。
トレンドフォローでのブレイクアウト手法は、大きく利益が伸びていく事も多いのが利点です。
水平ラインをブレイクアウトしたらエントリーするケース
それまで強く意識され、近づくとレートが反転する事が続いたライン。
そのラインをブレイクアウトしていった時に、ブレイクしていった方向にエントリーしていきます。
それまで何度も跳ね返されているラインなので、そこをブレイクアウトすると相場参加者の意識も変わってきます。
ブレイクアウトすると、一気にレートが伸びていく理由に以下の要因があります。
- そのまま伸びていくと考え、同じ方向へ乗っていこうとする勢力。
- それまで通り、反転逆張りでエントリーした勢力の損切り。
新規勢力のブレイクアウトエントリーと、逆張り勢の損切りが同時に発生するからです。
「皆が同じ方向を意識する」良いきっかけになるから、ブレイクアウト手法は有効に機能します。
トレンドラインをブレイクアウトしたらエントリーするケース
トレンドラインにローソク足が近づいてくると、状況をみている市場参加者はトレンドラインで反転する事を意識し始めます。
そこで反転せずにブレイクアウトすると、新たな動きに乗っていく良いきっかけにもなります。
その動きに乗ろうと、新規のブレイクアウトエントリーやレンジ狙い勢の損切りなどで、ブレイク方向への動きが大きく伸びていきます。
ブレイクアウト手法のポイント
優位性のあるエントリーの方向
ブレイクアウトの方向は、それまでのトレンド継続の時とトレンド転換の時があります。
後述する「ダマし」を避ける意味でも、ブレイクアウト手法でのエントリーは、トレンド継続方向への順張りエントリー(トレンドフォロー)がおすすめです。
ブレイクアウトは、レートが一気に動いていく事が前提のエントリー手法になります。
トレンドフォローならトレンドの波に乗り、ブレイクアウト後に一気に伸びる可能性が高くなります。
トレンド転換でのブレイクアウトは、伸びる可能性もありますが、元のトレンドに戻る可能性も捨てきれません。
優位性があるのはトレンド継続方向へのブレイクアウト。
損切り
損切りは、再びラインの内側に戻ったところが設定ポイントになります。
ブレイクアウトが「ダマし」だった時点で、エントリーの根拠が無くなりますので損切りです。
損切りはなるべく浅くしたほうが良いと思います。
トレードの根拠が無くなったまま、スルズルとポジション保有しても意味なし。
うまくレートが伸びたら、建値に損切りを移動させる。
早めに損失がでない事を確定させて、ドンドン利益を伸ばしましょう。
利益確定
利益はできるだけ伸ばしていきたい。
2~3回負けトレードが続いても、1回の勝ちで取り返せる。
できれば、リスクリワード3:1を狙える状況でトレードしたいです。
損切り幅を狭く設定できるブレイクアウト手法なら可能です。
利益目標は、損切り幅の2~3倍は取りましょう。
利益は大きく損失は少なく。
損小利大の利確と損切りが設定しやすいのが、ブレイクアウト手法でのトレードの最大の利点です。
ブレイクアウト手法の注意点
正しいラインを引く
ブレイクアウト手法を使うには、多くの相場参加者が意識しているポイントにラインを引く必要があります。
これは、ラインの引き方に慣れるしかありません。
とにかく多くのラインを引いて、そのラインが機能したかの検証。
数をこなすうちに、ラインを引くポイントは掴めてきます。
チャートに自動でラインを引いてくれるツールもあります。
ですが、自分でラインを引き、経験を積み重ねるのをおすすめします。
必ず後々の役に立ちます。
ダマし
レートが一気に伸びてブレイクアウト。
そのまま伸びていくと思ったら、その後のローソク足では逆行して元のレンジ相場に。
ブレイクアウトはダマしも発生します。
ダマしは、いつ起きるのかは分かりません。
もっとも分かっていれば、「ダマし」なんて呼ばれ方はしないと思います。
ダマしを回避するというよりは、最小限の損失で抑える対策を。
なるべく狭い損切り幅の設定が大切です。
ブレイクの方向によるダマしの確率
トレンド継続方向へのブレイクアウトと、トレンド転換で逆方向へのブレイクアウト。
ダマしの確率が高くなるのは、トレンド転換で逆方向へのブレイクアウトです。
特に長期足でトレンドが発生している時は、長期足のトレンドとは逆方向へのブレイクアウトは注意が必要です。
長期足のダウとは逆方向の短期足でのブレイクアウトが、必ず「ダマし」になるとは言えません。
トレンド転換の可能性もあるからです。
トレンドとは逆方向へのブレイクアウトでのエントリー
トレンド方向へのブレイクアウトは、即エントリーでもOK。
ですがトレンドとは逆方向へのブレイクアウトは、ダウを形成してからエントリーした方がより安全策になります。
上の図では、下の水平ラインのブレイクアウトで即エントリーでも間違いではありません。
ですがダウ理論でみると、下の水平ラインをブレイクアウトした状況では、安値の切り下げは確定ですが高値の切り下げは確定していません。
トレンドが転換した根拠とするのは、ダウ理論にあるトレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続するという一文。
安値の切り下げだけでは明確とはいえず、高値の切り下げも確定しなければトレンドの転換とはいえません。
トレンドが転換していないという事は、それまでの上方向へのトレンドがまだ継続していると判断する事ができます。
安全策としては「ブレイクアウト即エントリーは見送り、トレンド転換を見定めてから」になります。
ダウ理論については、こちらの記事をご参照下さい。
まとめ
私の勉強してきたトレード手法では、それまでのトレンドとは逆方向へのエントリーは、ダウが形成されてトレンドの転換が確認されてからが基本となります。
これはトレンドフォローの考え方なのですが、逆張りがダメということではありません。
ブレイクアウト手法もそうですが、ピンポイントでエントリーするには経験が必要だと感じます。
やはりトレードに慣れていない初心者のうちは、ある程度のエントリーの誤差は問題のないトレンドフォローのトレードがおすすめです。
ブレイクアウト手法も、トレンドフォローなら多少の誤差は問題なしです。
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