テクニカル指標だったり、チャートパターンだったり、エリオット波動やフィボナッチだったり。
エントリールール(手法)は千差万別に存在します。
そのどれを使っても勝つ事は出来ます。
ですが、どれを使うにしても意識しなければいけないのが、各時間足での相場環境の確認です。
各時間足の相場環境を確認する大切さ
これまで私が学んできた事を記事にしています。
FXに真剣に取り組んでいる方のお役に立てば幸いです。
時間足によって相場環境は変わります。
短期足・中期足・長期足の方向性がバラバラなんて事は良く起こります。
こういったバラバラな相場環境の時に、ひとつの時間足の相場環境だけでトレードするのは危険です。
エントリーのサインが出たからと、サインの出た時間足だけみてトレードするのがどれだけ危険か。
押し目買いしたら、すぐに逆行して損切り。
こんな事が良くある方は要注意。
こんな時の相場環境をマルチタイムフレーム分析してみると、ひとつの時間足では分からなかったことが見えてきます。
マルチタイムフレーム分析が大切な理由は、優位な相場環境を見つけることで無駄な損失を防いでいく事にあります。
マルチタイムフレーム分析の際に意識すること
一番大切なのはトレードする時間足の相場環境
やはりトレードする時間足の相場環境は一番大切です。
ですが優位なトレードをするには、それだけでは不十分です。
トレードする時間足の前後の時間足。
上位足と下位足の相場環境の把握も必須です。
トレードする時間足が上位足の流れに乗るのか。
それとも下位足の勢いに巻き込まれるのか。
エントリーする前にまずは、トレードする時間足の上位足と下位足の相場環境を確認しましょう。
意識されるライン(レート)付近での注意点
さらに意識したいのは、長期足で強く意識されているライン付近でのトレード。
トレンド転換の可能性も考慮して、トレードの有無だけでなく方向も判断しなければいけません。
長期足を意識するのは当然ですが、トレンド転換は短期足から始まります。
長期足の相場環境だけに拘っていては、短期足で始まったトレンド転換の流れをいち早く掴む事は出来ません。
上記の図をパッと見た感じでは、長期足でのトレードだけなら買い。
中期足では様子見。
短期足だけなら売りトレードが優位と考えられます。
ですがこの後の動き方次第では、上記で優位と考えたトレードでは全部損切りになる可能性もあります。
為替相場の未来は誰にも分かりません。
未来のチャートをどんなに想像しても、思い通りには動きません。
だからこそ、できるだけ優位な相場環境を探し出していく努力が大切になってきます。
ひとつの時間足の相場環境だけでは確認不足
ひとつの時間足だけ見てトレードすると、こんなことで負けトレードになったりします。
上記の図の負けパターン①は、長期足でのトレンド転換を狙ったトレードでの失敗。
負けパターン②は、長期足でのトレンド継続を狙ったトレードの失敗。
①は短期足で下降トレンドに転換した波のパワーが、長期足をトレンド転換に巻き込む事ができずに長期足の上昇トレンド継続。
②は短期足の下降トレンドの波に長期足の意識されるラインのパワーが加わって、長期足まで下降トレンドの波に巻き込まれてのトレンド転換。
意識されるラインまでの波の動きは同じでも、ライン到達からの展開はその時々の相場環境によって変わってきます。
先程も記述しましたが、相場の波がどちらに動くかは誰にも分かりません。
そこで、少しでも相場が動いていく確率の高い方向を導き出すため、トレードする時間足の上位足と下位足、そして長期足の大きな流れを確認してからトレードしていきます。
時間足ごとに違う方向・目線の時はトレードを待つ。
トレードする時間足・上位足・下位足が同じ方向に動き出すタイミングでトレードする事です。
手法や資金管理は当然ですが、相場環境の確認を疎かにしては負けトレードは減りません。
相場環境の確認には、マルチタイムフレーム分析は必須のスキルになります。
資金管理はトレードする時間足に合わせる
大切なのは、トレードする時間足の相場環境と言いました。
そしてさらに大切になってくるのは、トレードする時間足に資金管理を合わせる事。
リスクリワード(利益幅と損切り幅)は、トレードする時間足に合わせて設定します。
エリオット波動を使うとしても、マルチタイムフレーム分析で下位足と上位足の波のリズム(相場環境)を確認しなければいけません。
ダブルトップやゴールデンクロスなどのサインにしても、サインが出た時間足前後の相場環境もトレードに優位な状況である確認が必要です。
その確認の際に、設定したリスクリワードを自分の欲や願望で変更するのはやめましょう。
例えば「伸びそうだから」と、利益幅を伸ばすのはまだ良し。
損切り幅を動かすのは危険です。
なかなか勝てない、損切りばかりと言う方は、設定している利益幅・損切り幅がトレードする時間足に合っているのか見直してみて下さい。
トレードする時間足だけ見ていても、優位なトレードは出来ません。
かと言って、上位足の環境に合わせたエントリーでも逆行する事はあります。
長期足から短期足まで、相場環境全体の把握は重要です。
ですがエントリーする最終段階では、トレードする時間足での相場環境を重視して、リスクリワードが見込める時にトレードする決断をします。
まとめ
裁量トレードでは相場観はかなり重要になります。
いつでも全時間足の環境認識が出来ていれば申し分ありません。
ですが多くの通貨ペアでトレードしていると、ゴチャゴチャになってしまう事もあります。
まずは大まかに長期(週・日)・中期(4時間・1時間)・短期(15分・5分)の相場環境の把握からで良いと思います。
そしていざエントリーという時は、トレードする時間足の上位足と下位足をしっかり確認。
勝ちトレードの確率の高い相場環境なのか。
利益を伸ばしていける相場環境なのか。
こういった判断が出来るようになってきます。
希望的観測でトレードするのではなく、相場環境を把握したうえでトレードする。
自然と負けトレードが減ってきます。
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