ローソク足は日本人が考え出した相場の値動きを表す図になります。
決まった期間の高値や安値、始値や終値が一目で分かり、今では世界中で使用されています。
ローソク足をみるとヒゲと呼ばれる、実体のない細い線で表される形状があります。
トレードする際に重要な目安となるのがローソク足のヒゲです。
ローソク足にヒゲができたら確認すべき事
これまで私が学んできた事を記事にしています。
FXに真剣に取り組んでいる方のお役に立てば幸いです。
ローソク足が示してくれる事
ローソク足には陽線と陰線があります。
始値よりも終値の方がレートが高い場合は陽線。
始値よりも終値の方がレートが低い場合は陰線。
ローソク足の示す期間に、レートが動いた方向が上なのか下なのかを分かりやすく表示してくれています。
この時に高値と始値の差が上ヒゲ、終値と安値の差が下ヒゲになります。
一般的に上ヒゲはレートの上昇の終わりを、下ヒゲはレートの下降の終わりを教えてくれるといいます。
ただしこれは絶対ではありません。
同じ下ヒゲのローソク足でも違う結果に
最近に見られたローソク足でご紹介します。
4時間足チャート
4時間足では赤丸も青丸も、どちらのローソク足も陰線で下ヒゲ付きです。
1時間足チャート
赤丸は陽線で下ヒゲ、青丸は陰線で下ヒゲが付いています。
陽線と陰線の違いはありますが、どちらとも下ヒゲがある事は同じです。
陽線の下ヒゲのあとは上昇し、陰線の下ヒゲのあとは下降しています。
同じ下ヒゲでも、結果は違った形になりました。
今回は陽線と陰線でしたので、下ヒゲが出た後の動き方が違ってくるのも納得しやすいでしょう。
ですが同じ陰線の下ヒゲであっても、違う動き方をする時もあります。
下ヒゲの後に反転上昇する時もあれば、そのまま急下降する時もあります。
ではヒゲが確定した後は、チャートをどう見ていけば良いのでしょうか。
どのタイミングで上昇なのか下降なのかを判断すれば、勝てる可能性が高くなるのでしょうか。
ヒゲが出た後のチャート分析
ヒゲが確定したあとのチャート分析には、マルチタイムフレーム分析(MTF)とダウ理論で判断していきます。
15分足チャート
赤丸の陽線下ヒゲは安値を作った後に上昇のダウを形成し、青丸の陰線下ヒゲは一度戻りを作って大きく下降しています。
5分足チャート赤丸
5分足チャート青丸
赤丸の4時間足でのローソク足の下ヒゲは、短期足で上昇のダウに転換して反転上昇。
青丸の4時間足でのローソク足の下ヒゲは、短期足で下降のダウが継続でそのまま下降。
短期足で形成されたダウが長期足に伝わる事で、レートの向かう方向が継続したり反転したりしていきます。
特に長期足で意識されているレート付近では、それまでの流れが止まることも多いので注意が必要です。
ヒゲが出た後の動き方が重要
レジスタンスやサポートとして機能しているラインやキリ番付近では、それまでの流れが反転する可能性が高くなります。
ですが「ヒゲが確定すればレートはヒゲ先とは反対方向に動いていく」と決めつけるのは危険です。
絶対にその通りに動く保証はどこにもありません。
長期足で上ヒゲができても、その後に下降する保証はどこにもありません。
ヒゲ先を超えて上昇する事もあれば、素直にヒゲで反転して下降する事もあります。
では、ヒゲができた後に確認する事は何か?
ヒゲが確定した時間足よりも短期足で、どちらの方向にダウが形成されるかの見極め。
この「見極め」をしてからトレードしても充分に間に合います。
さらに短期足でエントリーすれば、損切り幅も狭く設定できます。
まとめ
短期足の向かう方向は、長期足の向かっている方向に引き付けられやすいのは確かです。
短期足は下降中でも長期足が上昇中なら、いずれは短期足も上昇に転換しやすいです。
ただし、それまでの流れが反転する時は話が変わります。
流れが反転するのは短期足から。
そして、レートの動く方向の優位性を判断するのはダウ理論です。
ダウ理論にあわせてエントリー。
ダウ理論が崩れたら損切り。
なるべく勝てる可能性の高いトレードをしていくために、ヒゲも上手く利用していきましょう。
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