グランビルの法則+αでトレンドの押しや戻りを判断する方法

グランビルの法則はトレンド相場向きの理論です。

トレンドフォローでは「押し目買い」や「戻り売り」は必須の手法となります。

グランビルの法則で8つあるエントリーポイントのうち、押しや戻りの判断に適したポイントが4つあります。
その4つのポイントは果たして本当に実戦で使えるのか。

これについて検証します。

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グランビルの法則4つのポイント+α

これまで私が学んできた事を記事にしています。
FXに真剣に取り組んでいる方のお役に立てば幸いです。

まず最初に一言。

グランビルの法則だけで押しや戻りの判断をするのは危険です

やっぱ使えないじゃん!

そんなことはありません!
要は使い方の問題です。

押しや戻りの判断にはグランビルの法則の②③⑥⑦が適しています。

この4つのポイントに合致した時、どのような見方をすれば押しや戻りを判断できるのか?

正解は他の理論やテクニカルで根拠を積み重ねる事です。

グランビルの法則が買いを示唆する時、テクニカル指標が下降を示唆するケースも珍しくありません。

こういった時はどちらも同じ方向へのシグナルを示唆するまで待つ事が大切です。

「グランビルの法則+αでトレード根拠を積み重ねる事の有効性」を検証していきます。

グランビルの法則+αが上昇トレンドの押しに使えるか検証

検証したチャートと相場環境

下降トレンドだった米ドル円の日足。
安値切り上げが確定し、上昇トレンドに転換した相場環境です。

グランビルの法則②と③。
この二つが上昇トレンドの押しの判断目安となるかを過去検証してみます。

米ドル円日足チャートでグランビルの法則の検証

検証期間は黄色に塗りつぶされた部分です。

移動平均線は指数平滑移動平均線(EMA)を選択。
設定値は4種類で過去検証していきます。

トレード根拠を増やすための+α。
今回はRSI(設定値14)を使います。

理由はレンジ相場向きのオシレーター系テクニカル指標だから。

グランビルの法則は移動平均線を使ったトレンド向きな理論。
RSIは買われすぎや売られすぎを示唆するレンジ向きなテクニカル。

長所の違う指標が同じ方向へのエントリーを示唆する。
トレード根拠が最低でも二つできる事になります。

10EMAでの検証

10EMAを使ったグランビルの法則の検証

①②の場面

上昇トレンドの初期でグランビルの法則③に合致。

ローソク足は10EMAで下降を止められた形。
RSIは70に向けて右肩上がり。

どちらとも押しの目安になりそうな形状です。

の場面

上昇トレンドの終盤です。

RSIは70以上で買われすぎ示唆。
しかしトレンドの勢いが強い時は、RSIが70以上から落ちてこない事があります。

それ以前の勢いを見れば「上昇トレンド継続」と見てもよさそうです。

を過ぎても上昇でしたが、RSIはダイバージェンス形成。
そして安値切り下げとなりました。

ここは長い目で見れば押し目と判断できます。
しかし短期的には安値切り下げしています。

押し目買いの成否は損切り設定次第と言えそうです。

④~⑨の場面

上昇トレンドの勢いが弱くなり、10EMAの傾きも緩やかになります。
グランビルの法則に合致する場面がちょこちょこ出てきます。

結果的に見ればどれも押し目となりますが、リアルタイムでは判断が難しい環境でしょう。

高値も安値も少しずつの切り上げで、RSIが50から70の間で上下。
リアルタイムでは揉みあい(レンジ)と見てしまうかも知れません。

ローソク足が10EMAから離れない点もレンジと迷う一因になりそうです。

(注1)の場面

ここの判断はちょっと微妙です。

直前の動きは高値・安値の切り下げで下降のダウです。
しかしその間、ほとんどのローソク足は10EMAにタッチしています。

グランビルの法則③に見えなくもないですが、厳密には違う状況でしょう。

その後も揉みあいが続きますが(注1)直前の安値を下抜く事はなし。

エントリーしても勝てたポイントではあります。

の場面

上昇トレンドの勢いが戻ったところに10EMAタッチでグランビルの法則③に合致。
RSIは70から落ちてきて50直前から上昇。

ここは押し目買いポイントになります。

25EMAでの検証

グランビルの法則②③に合致するポイントが10EMAに比べてグッと少なくなります。

25EMAを使ったグランビルの法則の検証

の場面

ローソク足の動き・EMAの傾きは押し目と見える形状です。
強いて言えばRSIが70に近く、あまり伸びずに止まる可能性も考えてしまう形ではあります。

ですが結果的にはトレンドに勢いがつき70を超え、レートもグングン上昇していきます。

グランビルの法則③に合致してRSIが右肩上がりで50以上。
これは押し目と判断して良い形状でしょう。

②③④の場面

どこでエントリーしてもの直近安値を下回ることはありません。
RSIも右肩上がりで50以上。
上昇の勢いがあると見て良さそうです。

しかしその後に来る調整の揉みあいでは含み損状態です。
損切り設定次第ではマイナス決済もありそうです。

これ以降はグランビルの法則②③に合致するポイントは来ませんでした。

最後に補足説明を。

の直前もグランビルの法則③に合致したように見えます。
しかしEMAが平行のため不成立としています。

正直言えば実戦ではエントリーしちゃいたいポイントです。

75EMAでの検証

グランビルの法則②③に合致するポイントがさらに減ります。

75EMAを使ったグランビルの法則の検証

まず(注1)は25EMAの補足説明と同じです。

グランビルの法則③に見えますがEMAが右肩上がりではなく平行。
そのため除外しています。

エントリーしてたら大勝できたポイントですね。

トレンド初期の勢いのある時は合致ポイントはなし。

の場面

勢いのある上昇トレンドが終わる安値切り下げ。
しかし新たに高値・安値を小刻みに切り上げる、緩やかな上昇トレンドが始まります。

そのスタート地点でグランビルの法則③に合致します。

RSIは50直前で急角度の右肩上がり。
上昇に勢いがつくと考えても良さそうな形状です。

(注1)から見るとヒドゥンダイバージェンスにもなっています。
押し目と判断しても良さそうなポイントです。

の場面

調整の揉みあいになるスタート地点で③に合致してます。

しかし直前の安値切り下げ、RSIは右肩上がりでも50以下。

まだどちらとも判断しかねる状況でしょう。

次の(注2)は間違いです。

多少の上下はあれEMAに止められてからの上昇。
「③に合致かな」と思いましたがEMAが平行でした。

結果的にはここも押し目ポイントとなりました。

200EMAでの検証

200EMAを使ったグランビルの法則の検証

グランビルの法則②③に合致するポイントはありません。

強いて言えば(注1)ですが、200EMAが平行なので検証はしません。

全ての検証結果を踏まえて

まず10EMAではグランビルの法則②③に合致するポイントが多すぎました。
とくに揉みあい(レンジ相場)になるとEMAの上下を行ったり来たり。
RSIも50付近で上下するので押し目の判断が難しくなります。

25EMAはタイミング的にはいい感じ。
レンジでノーエントリーなのも高評価。

75EMAは一見良さそうです。
しかしEMAの角度が平行の期間が長く、微妙な判断が多くなりそうです。

200EMAについては検証なし。

すべてのEMAを表示したチャートがこちら。

4つのEMAを使ったグランビルの法則の検証

これを見て判断すると一番根拠が重なるポイントと言えそうです。

まずは一つ手前にある(注1)で押し目を形成しています。

ここではグランビルの法則②③合致は10EMAだけ。
25EMAと75EMAは水平のため不一致、ですが流れを見ればプラスに捉えられる形です。

しかし200EMAの下にローソク足と他3本のEMAがあり、RSIがダイバージェンスで下降示唆。

ちょっと根拠が少ないため、押し目買いポイントとは見ませんでした。

その後すぐにの形となります。

  • 10EMAがグランビルの法則②・25EMAがグランビルの法則③に合致
  • 75EMAは右肩上がり、少し離れてますが③に近い形
  • 10・25・75のEMAがパーフェクトオーダー
  • 200EMAが右肩上がりならグランビルの法則②になる
  • ローソク足がすべてのEMAの上にある
  • RSIは50以上で右肩上がり

グランビルの法則に完全合致が2本、ほぼ合致が2本。
その他のテクニカルでも買いを示唆。

上昇トレンドでこれだけ多くの買いの根拠が揃うポイント
かなり優位なトレードが期待できるでしょう。

次に現れるもいいポイントです。

  • 75EMAがグランビルの法則③に合致
  • 10EMAがグランビルの法則①に合致
    (EMAが平行のため①と判断)
  • 25EMAがグランビルの法則①に合致
    (EMAが平行のため①と判断)
  • 25EMA以外は右肩上がり
  • RSIが50以上で右肩上がり

グランビルの法則②③に合致は1本だけですが、①に合致が2本あります。
EMAの角度やRSIを見ても根拠は多くあります。

これ以降はの直近安値をローソク足が下抜く事はありませんでした。

そして揉みあい(レンジ相場)となります。

実戦ではヤキモキする状況ですが、最終的には大きく上昇して利益となります。

3本のEMAが近づき段々と平行に。
RSIが50近辺で張り付く。

二つのテクニカルがレンジ相場を示唆しています。

これが複数のテクニカルを使うメリットです。

レンジ相場が終わると上昇トレンドの勢いが戻ります。

EMAが離れだして右肩上がりに。
RSIも50から右肩上がりで上昇します。

レンジ相場の終わりにローソク足が10・25・75の3本のEMAを下から上に突き抜けます。

新たな上昇トレンドの初期でグランビルの法則①が確認できます。

今回の検証とは趣旨が違いますが、レンジブレイクも狙えそうなポイントです。

まとめ

グランビルの法則に合致する頻度は移動平均線の設定値次第です。
小さければ頻繁ですし、大きければ少なくなる。

さらに選択する時間足でも変化します。
短期なら頻繁になり、長期なら少なくなる。

実戦でグランビルの法則を使う時はトレードスタイルも考えた設定値を選択しましょう。

そして今回の検証でも痛感しましたが、もっと大切になるのは一つの情報で判断しない事

グランビルの法則に合致した時、

  • テクニカル指標
  • プライスアクション
  • チャートパターン
  • ファンダメンタルズ

これら複数の情報が後押ししてくれればトレードです。

トレンド相場と判断したら、積極的にグランビルの法則+αを活用してみましょう。

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