FXのブレイクアウトのエントリーはトレード初心者でも損小利大を実現しやすい手法です。
その理由は「トレード根拠が明確だから」
トレード根拠が明確だからこそ損切りの根拠も明確です。
ブレイクアウトでトレードを成功させるポイントは2つ。
覚えておいて損はありません。
これまで私が学んできた事を記事にしています。
FXに真剣に取り組んでいる方のお役に立てば幸いです。
FXのブレイクアウトについて
FXのブレイクアウトとは
ブレイクアウトとは、意識されているラインを抜けて一気にレートが動き出す事を指します。
ブレイクアウトする方向は2種類。
トレンド継続方向とトレンド転換方向です。
トレンド継続型ブレイクアウトでよくあるチャートパターンはフラッグやペナント。
トレンド転換型ブレイクアウトではウェッジやダブルトップ、ヘッドアンドショルダーなどがあります。
ブレイクアウト手法のメリット2つ
ブレイクアウトでエントリーするメリットは2つあります。
①利益が大きく伸びる可能性が高い
ブレイクアウトするとレートが大きく動く理由には新規注文と損切りが関係しています。
例えば上昇時のブレイクアウトの場合。
なかなか超えなかったレジスタンスラインが突破されると、
おっ!これは乗っていこう、買いだ!
という新規の買い注文が増えてきます。
そして、
やばっ!損切りになっちゃった・・・
こちらはレジスタンスラインの強さを見て売りを仕掛けたトレーダーの損切りの買いです。
- ブレイクアウトでトレンド継続を狙った新規買い
- 反転売りを仕掛けたトレーダーの損切りの買い
「元々の上昇トレンドの買いの勢い」+「この2つの買いの勢い」を巻き込んで大きくレートが上昇していきます。
このブレイクアウトの時点でポジションを持つ事ができると、その後の大きな上昇の流れにのって利益も伸びていく事になる訳です。
②トレード根拠が明確
ブレイクアウトでエントリーする訳です。
トレード根拠はブレイクアウトした事実。
そしてトレード根拠が明確なので損切りも明確に決まります。
上図の場合、水平ラインブレイクがトレード根拠。
だからブレイクアウトが否定されたら損切り。
つまり損切りは水平ラインの下になります。
資金管理次第で直近安値下にする手もありますが、損切りが明確に決まるので最小限の損切り幅でリスクリワード設定する事ができます。
ブレイクアウト手法の具体例
2種類のブレイクアウトのエントリー
ブレイクアウトは大雑把に言ってしまえばラインを突き抜ける動きをいいます。
レンジ相場の天井や底、フラッグやトライアングルなどチャートパターン。
これらのブレイクポイントも結局は、水平ラインやトレンドラインを突き抜ける動きになります。
そしてブレイクする方向は2種類
- トレンド継続方向
- トレンド転換方向
ブレイク方向が2種類なら、エントリーのタイミングも大きく分けて2種類です。
- ブレイク即エントリー
- 押しや戻りを待ってエントリー
それぞれのエントリーの具体例を挙げていきます。
トレンド継続型ブレイクアウト手法の例
上昇トレンドを例に解説しています。
下降トレンドは真逆に見てください。
水平ラインの場合
トレンド継続型ブレイクアウトの場合、ブレイク即エントリーでもそれなりの勝率があります。
ですが押し目を待ってエントリーする方がダマシ回避の確率が上がります。
トレンドラインの場合
トレンドラインの場合は押し目が二つ存在します。
一つは③の直近高値
もう一つは④のトレンドラインです。
④の押し目はトレンドラインの傾き方次第で狙い方も変わります。
水平ラインであれトレンドラインであれ、押し目を待つ場合はダウ理論で考えて直近高値を超えてからを選択するのがベストでしょう。
トレンド転換型ブレイクアウト手法の例
トレンド転換型ブレイクアウトの場合は、水平ラインでもトレンドラインでも同じ考え方をします。
トレンド転換するという事は、動く方向が真逆に変わるという事です。
逆方向に流れるためには新たなエネルギーが必要になります。
それに、今までの流れを変えたくない勢力も一定数存在します。
ブレイク即エントリーはなるべく控えた方が無難でしょう。
押しや戻りを待つ場合でも直近の安値を抜けて目線が変わってからエントリーする方が良いと思います。
ブレイクアウト手法のポイント2つ
優位性のあるエントリーの方向
ブレイクアウトにはトレンド継続型とトレンド転換型があります。
どちらの方が狙いやすいかといえばトレンド継続型。
さらに優位なトレードにしたいなら、上位足(長期足)が優勢な方向へのブレイクアウトを狙うべきでしょう。
上位足が上昇トレンドで上昇局面。
トレード足で押し目買いやブレイクアウトのタイミングがきた時、下位足のトレンド継続型ブレイクアウトで狙っていきます。
すべての時間足が同じ方向に動くタイミングでエントリーする。
ブレイクアウトに限らずトレードを成功させる秘訣です。
すべての時間足の方向が揃うタイミングは何時くるか分かりません。
仕事中かもしれませんし、就寝中かもしれません。
なかなかタイミングが合わない時は上位足と同じ方向に動き出したらトレード検討してみましょう。
損切り・利益確定
基本的にリスクリワード設定は「トレードする時間足」で決めます。
ブレイクアウトは「ブレイクポイントに戻らない」がトレード根拠。
ですので損切りはブレイクポイントの少し下で問題なし。
資金管理に余裕ありなら直近安値下もいいでしょう。
一方利益に関しては「伸ばせるだけ伸ばしたい」のが心情です。
「ブレイクポイントに戻らない」のが根拠ですから時間足は関係ないわけです。
そこで利益は上位足で設定するという選択もあります。
こうすると更なる損小利大なトレードが目指せます。
リスクが大きくなるので推奨しませんが、ブレイクアウトならではのリスクリワード設定なので覚えておいても損はありません。
ブレイクアウト手法のデメリット2つ
正しいラインを引けないと機能しない
皆が同じ意識を持たなければレートは伸びないし止まりません。
ここだ!
・・・なんでそこにライン・・・?
自分だけが気になるラインじゃ意味ないです・・・
ブレイクアウト手法の成否は多くの相場参加者が意識しているラインであるのが条件です。
こればかりはチャートの見方、ラインの引き方に慣れるしかありません。
引いたラインが機能したか検証し、また引き直したラインが機能したかを検証する。
これを繰り返すうちにラインを引くポイントは掴めてきます。
まずは日足の目立つ高値・安値に水平ラインを引いてみてください。
チャートに自動でラインを引いてくれるツールもあります。
ですが自分でラインを引く経験を積み重ねるべきだと思います。
人に教わっても出来るのはその時だけ。
自分で積み重ねた事は必ず力になります。
ダマシがある
ブレイクアウトもダマシがあります。
ダマシはいつ起きるのかは分かりません。
分かるんなら「ダマシ」なんて呼ばれ方はしないと思います。
ダマシを回避するより最小限の損失で抑える対策を。
まずエントリーはブレイク即より押しや戻りを待ってから。
そしてなるべく狭い損切り幅の設定が大切です。
トレンドに逆らったブレイクアウトの時はダマシも多いので要注意です。
特に長期足でトレンドが発生している時、トレード足で長期足とは逆方向へのブレイクアウトには注意が必要です。
ただしトレンド転換は下位足から始まります。
長期足と逆方向へのブレイクアウトが絶対にダマシとも言えません。
相場に絶対はない
改めて意識しておくべきでしょう。
まとめ
ブレイクアウトを成功させる秘訣は2つです。
- 押しや戻りを待つ
- 損切りを狭く
ブレイク即エントリーのほうが大きく利益を狙えるので魅力的なのは分かります。
しかし押しや戻りを待つ=ダウ理論に従うという事でトレードに優位性が生まれます。
そしてトレード根拠が崩れたら即損切り。
これがトレードの鉄則です。
ブレイクアウトは狙いどころが明確で、上手くハマれば大きな利益が狙える手法です。
例えダマシで損切りされても次のブレイクアウトで入り直す。
そして勝つ。
これでプラス収支にできます。
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